阿波連さん

阿波連さん

なぜ在宅訓練を選ばれたのですか?
病の特徴で特に倦怠感が強くあるため、通学、通勤を要する訓練、仕事は難しいと思っていました。

訓練中大変だったこと/不安だったこと
一人で在宅訓練をする為、時間の管理が難しいと感じたことが多々ありました。
集中しすぎてしまい、休憩を取らずにいても誰からも指摘がない。
また、反対にリラックスしすぎて眠くなることもありました。
不安だったことは、スカイプを通してのコミュニケーションがどれだけ取れるか?
訓練についていけるか等でした。

訓練をして変わったことは
メールでのコミュニケーションは対面では表情や口調などでカバーできる事も、
文字で表現しなければいけませんので言葉選びを慎重に行うようになりました。
また、1日のスケジュールが決まっていますので、生活リズムが整い体調も良くなりました。
人にすぐ頼るのではなく、まず自分の力で解決しようと考えることが出来るようになりました。

在宅訓練をして嬉しかったこと
在宅でなら自分の持っているスキルを発揮して、働けるのでは??と訓練を進めているうちに
自信が持てたことです。
日々の成長を支援員さんがご自身の事のように喜んでくださった事。
とても親身になって支援くださったこと。自分らしくありのままでいられたこと。などなど
たくさんありました。訓練中は本当に毎日楽しく嬉しかった事しか思い出せません。

今はどんな仕事をしていますか
沖縄県中小企業家同友会 事務局で勤務しています。

就職して嬉しかったこと
初めてのお給料をいただけたことです。
これまで、患者会を通して社会と繋がり、それをライフワークとして来ました。
そこでももちろん達成感や充実感はありました。
しかし、自分の働いた対価としてお給料をいただけた(評価された)喜びは何とも
言えないほどの喜びでした。自尊心が高まったように思います。

会社の雰囲気はどうですか?
週に一度の出勤であとは在宅勤務ですので、事務局員の皆さんとはまだ少し距離を
感じたりすることもあります。
直の上司がとても優しく話も良く聞いてくださり、相談もしやすく本当に良かったな~。
と思っています。とても恵まれた環境です。

仕事をする上で心掛けていることは?
丁寧なコミュニケーションを取ることを心がけています。
また、仕事をお渡しするときに、相手がどうしたら効率よく次の作業に進めるかを想像して
行っています。
小さなことでも、今はきちんとお伺いを立ててから行動するようにしています
相手を不安にさせないように、報連相はやはり大切だと実感していて、特に丁寧に行っています。

今後の目標
自分だけ仕事が出来て幸せになるのではなく、次に繋げられるように行動していきたいと思います。
私のように病を抱えて体力に不安があったり、なかなかお仕事が長続きしない方々に働き方の一つ
として、紹介できるようにしたいです。

卒業生として訓練生へメッセージ
人の事を考えるばかりに遠慮して「聞かない方が良いかな?相手は忙しいかな?怒られないかな?」
などと想像を膨らますのはやめた方が良いのではと感じています。在宅ですから相手が見えないので
状況は想像しようにもできません。
そこは相手に任せ、質問があれば細かなことでも投げかけて、答えは気長に待つというくらいの
スタンスで行くと良いのかな~と。
相手が見えないからこそコミュニケーションは大事だとも思います。
また言葉の選び方、質問の仕方等、工夫が必要かなとも思っています。
感謝の心も言葉にしなければ伝わりませんので、文字にしていつでも感謝の気持ちを伝えるようにも
しています。
「ありがとう」の言葉はお仕事をするにあたって一番の魔法の言葉だと思います。
「自分も相手も幸せになれる」きっとそんな将来が皆様にも待っています。
どうぞありのままで素敵に各々のステージで頑張っていきましょう!!